こんにちは。オタクFP見習のカイです。
今回はブックレビュー!これです!
パニくる!?パニック障害、「焦らない!」が効くクスリ。」
櫻日和 鮎実 著
株式会社KADOKAWA 発行
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内 容
著者櫻日和鮎実さんが実際体験したパニック障害の一部始終がマンガで描かれている一冊!
「バカで楽天的なのが取りえ(ご自身談)」な人はパニック障害になんてならないと思ってる?
超オタクでライブや舞台も大好きで同人イベントもサークル参加、そして無類の美少年好き(ご自身談)な人間はパニック障害にならないと思ってる?
はい。
どっちも不正解。
どちらも自認している櫻日和さんがかすかな前兆を見逃して、じわじわと病魔に襲われ、そしてついにドカン!とパニック障害を発症してしまった。
最初は何が悪いのかわからずに「気のせい」だの「体調不良」だの「冷え性だから」とかと甘く見ていた結果、病魔からの最終警告を無視してしまい、とうとう発症してしまう。
発症後も最初の病院と相性が悪かったのか、薬も効かずにずるずると悪化の一途をたどる。
とうとう行き着く先は
死んだほうが楽じゃね?
でした。苦しさで眠れ無い日が続き、起きていても寝ていても息をしていても苦しい状態。
もう「息してるだけでも苦しいんだから、息をしなくなったら楽になるでは?」とまで思いつめる日々。
まともに生活できない状態でとうとうたどり着いたのは東京から離れて、実家に帰ることだった。
大変な思いして実家に帰って、そこでたどり着いた病院でやっと「ちゃんと治りますよ」と告げられる。
ああ、この信頼感の違い。医者が神に見えるのは仕方なし。
実家に戻ったけども症状は行きつ戻りつで現在も治療中とのこと。
その一部始終が描かれている。苦しい胸の内も、つらい体調も全部全部赤裸々に語られている。
ちょいちょい美少年スキーな変態がにじみ出ているのはご愛敬!
少しずつ良くなっていってお気に入りのワンピースドレスをもう一度着られた時の笑顔がかわいい♪
感 想
パニック障害。知っているようで知らない病気。
白状します。
私の中学時代からの友人から10年以上前にパニック障害を発症したと言われたことがある。
でもその時の私は自分自身のことでいっぱいだったと言うことと、パニック障害なんて名前は知ってるけど「どうせ気の持ちようでしょ?」って思っていたのであまり真面目に聞いていなかった。
彼女は私と会ったときに、私に心配させまいと自分が大変だったことをおもしろおかしく伝えてくれた。
それを間違って受け止めてしまったのだ。
なーんだ。パニック障害なんて言っても、そうでもないじゃん。
と。それでその後に会った時になんだか彼女がどんどん付き合いが悪くなったなーなんて感じたのも職を失くしてお金が無いことが原因だと思っていた。
そう、彼女は発症前に会社が無くなってしまっていたのだ。それに加えてプライベートでもいろいろあって大変な時期だったことも知っていたのに。
なのに私が「パニック障害」がどのような病気なのかを知らなかったばっかりに軽く受け流してしまった。しかも付き合いが悪くなったのであまり連絡とらなくなってしまった。
どうしてあの時にこの「パニくる!?」が無かったのか。本気で悔やむ。
彼女も櫻日和さん同様、苦しんでいたはずなのに。今も完治せず(その後、別の病気で入院までした)闘病中だというのに。
なんでわかってあげられなかったんだろうと、激しく悔やむ。
そうならないためにもこの本は絶対読むべき一冊だと思う。
特に周りで「パニック障害」を発症した人がいる方には必ず読んでもらいたい一冊。
一家に一冊おいてあってもいい。なんなら学校の図書館にも必ずおいてもらいたい。
とてもかわいい絵柄でたまに変態チック(美少年好きがすごいのです。普通病院の問診票読んで「美少年のパンツになれるなら今すぐなりたい」なんて一瞬でも思わない。と思いたい)なところで学校にで拒否られるかもれないけどね。
それでも学校に、できれば教室に一冊置いてほしい。
パニック障害は心の病気と人は言う。でも本書でも言っている通り心は心臓になど無く、脳の中にあるものだ。
そう。つまり
パニック障害とは脳の病気である。
ということなのだ。気合でも自力でもどうにもならないのである。
脳梗塞系と同じだ!くらい思っていてもいいくらい脳の病気なのである。
脳梗塞を気合や自力で治そうというバカはいないでしょう?予防はするけど、治療は病院に任すでしょう?救急車呼ぶでしょう?
そうわかったことは、本当に私にとって収穫だった。
そして声を大にして言いたい。
なんかヤバいと思ったらすぐに病院に行け!一秒でも早く病院に行け!
また近いうちに友人に連絡してみようと思う。また遊ぼうね。花粉のシーズンが終わったらね。
では、また!
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