こんにちは。オタクFP見習のカイです。
今回はブックレビュー!これです!
僕たちはもう帰りたい
さわぐちけいすけ 著
株式会社ライツ社 発行
スポンサーリンク
内 容
あなたは『全日本もう帰りたい協会』というツイッターアカウントがあることをご存じだろうか?
そう。私もフォローしてる『全日本もう帰りたい協会』
帰りたい帰りたい。行く前から帰りたい。お布団に帰りたい。空が青いから帰りたい。
とにかく帰りたいんだーーーーー!!!という心の叫びを叫んでみたり、淡々と語ってみたりしてるわけです。
もうね。帰りたいんだわ。
って私の気持ちはさておき。
この「僕たちはもう帰りたい」はその『全日本もう帰りたい協会』の回し者か?と思えてしまうスナック『もう帰りたい』に来る様々な客。
無意味な残業に付き合わされて悩んでいる人。
板挟みになって悩んでいる人。
上司の無茶ぶりに振り回されている人。
効率が悪すぎて困っている人。
妻でも母でも社員でもない自分が欲しい人。
何を最優先にしたらいいのかわからない人。
自分の居場所がわからない人。
そんな人たちがスナック「もう帰りたい」に集い、もしかして何もかも知ってるんじゃないかと思わせるママの助言で少しずつ変わっていく物語。
もしかしてママは適当なことを言ってるだけかもしれないけど。
感 想
好きなんだなー、さわぐちけいすけさん。
他の著書「妻は他人」「人は他人」でもそうなんだけど、とても突き放した感じ。ドライな感じに見える。
でも実はそうではない。自分の考えをしっかり持っていてそれをとても第三者視点で話ができる人みたい。
そういう突き放した感じが私は好きだ。
今回の「僕たちはもう帰りたい」でもさまざまな人たちが出てくるけど、どの人もどの人も「あー、わかるー」って思える人たちばかりで。
どの悩みも全部全部身に覚えがあるような、そうじゃないような。
悩みを吐き出す人たちにさりげなく(適当に)アドバイスするママの言葉は短いけど突き刺さる。
おしゃれな店名で流行っていたのに客が多すぎて面倒見切れなくなったから最近ダサい「もう帰りたい」に変更したママ。
さらに客が増えてムカついているママ。
どこかの姐御だったんすか?と思いたくなるほど強いママ。
本当になにもかも知ってるんじゃないかと思えるママ。
ママ最強伝説。
いや、どんな話だよ。
いい話なんだよ。全部全部。
社会人なら身につまされる話ばかりだよ?
マジな話どれもこれもどこか自分の身に起きたことのようで。
なぜ帰れないのか?
もう帰りたいのに。
じゃあ帰ってしまえ!
そんな話。
重くなった荷物をちょっと降ろしてみよう。
ちょっと違う景色を見てみよう。
別の角度からちょっと考えてみよう。
ほんのちょっとだから。
なんだか読み終えると心が軽くなる感じ。
もしかして私もこの中の一員なのかもしれない。
だから少しだけ心が軽くなるのかもしれない。
もう帰りたいって思ったら、ぜひともご一読してみてくださいませ。
何か見えるかもしれない。見えないかもしれない。
こんな店が徒歩圏内にあった日参するわ。絶対。
他の本もオススメしますね!
では、また!
コメント
コメントはありません。