こんにちは。オタクFP見習のカイです。
アラフィフ女子たちに必要なのは「美容と健康と老後の資金」です。
が、ここでは主に「老後の不安のお金」についてのページです。
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2019年5月23日、朝日新聞にて『人生100年 備えは万全?』と言う記事が載りました。
それについてずいぶんと怒りの感想がネット上をまん延していたみたいっすね。
その後金融庁では「老後は2000万円必要」とか言い出して、それもまた国民感情を煽っていると言う始末。
気持ちはわかるけど、別に年金が破たんして、今まで納めていた保険料が消えてなくなると言っているわけではない。
年金額が減るので、足りない分を自分で用意してねって言っているだけ。
ただし、現在の受給者よりは将来の受給者の方が不利であることは否めないんでしょうねぇ。
はぁ。
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2千万円不足は、当たり前の話
これを見てください。
噂の報告書に添付されていた「無職世帯の収支」です。
そもそもぼやけていて見づらいのですが(^_^;
この赤矢印の「実収入:209,198円」と青矢印の「実支出:263,718円」が、この月に5万円不足ですよって根拠なんですよね。
別に間違ってないんですよ、これ。
この世帯収入で、この支出だと月に5万円不足ですって言う当たり前の話してるんですよね。
私も【年代別!老後資金計画!!】で、月額5万円不足してますって言ってます。
しかも、もっと少ない収入と支出で、35年間で計算して「不足額2,100万円」と言ってます。
参考:年代別!老後資金計画!!
もちろん収入が少ない方が、厳しいのは火を見るより明らかなわけですが。
だから今回の報告書でそんなおかしな話してるのかなぁ?って言うのが私の最初の感想です。
世帯で考えてもおかしな話じゃなくね?
そして金融庁が発表した夫婦二人で2千万円必要ですよって話ですが、先ほどの図を見てわかる通り
前提条件を夫婦二人で老後30年を月26万4千円で生活した場合に限ってるんですよね。
この場合は支給額が21万円なので約5万4千円足りませんよって話。
うん。まあ、そうね。
5万4千円×12か月×30年 = 約1,944万円
ここでちょっと待って。なんで老後はずーーーーーっと26万4千円で暮らしていく前提なの?
生活費が足りないなら生活費縮小しなさいよ。て話でもある。
もしくは医療費などがよりかかって、逆に生活費が膨らむ可能性すらある。
しかもこのまま月に5万4千円不足だとしても、夫婦で3千万円貯めておけば大丈夫!って言っていた人、それを信じて3千万円貯めた人。
楽勝じゃね?
なんて思ったわけですよ。
将来の人たちはどうなのよ?
もちろんこの話はあくまでも今までの話だし、今年金をもらっている人かもしれない。もしくはあとちょっとで年金を受給する人。
だからこれからの人は、現役世代ですら現在の受給者よりも給料は相対的に少ないわけだから貯めるのが大変。
今でも切り詰めて生活している人たちが、必死になってるのに将来は年金は不足するからがんばれって言われても。
わかってはいたことだけども。
それでも「不足するよ」って国から言われると、余計にビビる。
なんだか「絶対足りない」って言われてるように思えるから。
でもよく考えて。
毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」
あれを見て「オレの老後は安泰だ!」なんて思う人いる?
いないよね?
50歳未満の人には「現在の加入状況下での年金金額」が記載されてるので、わかりづらいけど。
これも今まで年金保険料支払ってきて、今、年金をもらえるとすると年額このくらいって書いてあるんですよね。
これからの加入年数を単純に割ったら、毎年の増加額がわかるわけで。
もちろんこれから標準報酬月額が増えていくだろうから、それよりは増加するだろうと言う前提があったとしても。
少ないですよね?
しかも今後も謎の「マクロ経済スライド」が発動されると、さらに年金が減ると言う始末。
でもよく知らない「マクロ経済スライド」
わからない人は、とりあえずググって。
マクロ経済スライドとは
でもまあ一応簡単に説明しましょうか。
私も理解してるかどうかははっきりしませんが、あながち間違っては無いはず。
年金関係でよく聞く言葉ではあるのよ。
マクロ経済スライド
でも、マクロって何?なにをスライドするの?経済をスライドさせるの?え?どうやって?
みたいな謎だらけ。
まさしく「日本語は読めるのに理解ができない」状態。
一言で言ってしまえば
年支給額を調整しましょう
ってこと。
え?調整?なにを?どうやって?
と謎は深まるばかりなんですが(^_^;
減るの?増えるの?どっちさ、ちょっとてなわけですが、まあ増えることは・・・ないわなぁ。
増えているように見えても物価や賃金の上昇率よりは上がらないのが年金支給額なわけで。
本来であれば物価や賃金の上昇率と同じだけ年金支給額を増やすべきなのですが、
そうなると現在の受給者を支えてくれている若者たちが年金を受給するときに資金が少なくなってしまう可能性がある。
それがわかると若者たちは年金保険料を払ってくれなくなるのは火を見るよりも明らかで。
私でも払いたくないわ、そんなもん。
だったら年金支給額を抑制しちゃわね?
支給額抑制しちゃえば、大丈夫じゃね?
って言うのがマクロ経済スライドと覚えておいて、大きく外してないはずです。
うーんと、あれだ。
物価や賃金上昇率が同率上がっていれば話は簡単なんだけど、物価は5%上がるけど賃金は2%しか上がらないとか。
物価と賃金の上昇率が違っていた場合、年金支給額は低い方に合わせて2%の上昇に抑えようかって言うのが「賃金(物価)スライド」と呼ばれるルール。
でも、年金保険料を支払う人が減って、受給する人が増えた場合にはそれでは追いつかないので、
さらにそのルールに「マクロ経済スライド」ってルールをかけようじゃないかって話。
つまり「賃金(物価)スライド」では2%上昇させなきゃならんかった年金支給額を、
さらに「スライド調整率」ってのを掛けて1%の上昇に抑えちゃおうかってことなんですよ。
※パーセンテージは適当なので、信じないように。本当のパーセンテージはご自分で調べてください。
実際の物価や賃金の伸び率よりも、さらに低い伸び率にさせること。
ですかね。
いらん情報に流されるな
たとえて言うなら、
リンゴ1個 100円
おこづかい 100円
この場合は、この人は自分のおこづかいでリンゴが買えます。
でも物価が上昇して、リンゴ1個 105円になりました。(物価5%の上昇)
おこづかいも物価の上昇にそって上げたかったけど、資金が足りなくなるので
物価ほどは上昇せず 102円でした(支給額2%上昇)
この人はおこづかいが増えたのに、リンゴが買えなくなりました。
とまあ、こういうことですね。
物価の上昇よりも支給額の上昇の方が低いので、もらえる金額は増えたものの今までの生活が維持できなくなっています。よね?
この不足分 3円 を自分で貯めてくださいね。って言っているわけだ。金融庁は。
これが大きな生活費となって「老後までに2千万円貯めておいてね」ってことになっていた。
選挙前で与党は必死になって炎上を消そうと躍起になってるけど。
でもまあ、実際がところ、そんな変な話はしていない。
私だって今まで「老後の資金は夫婦で3千万円必要だってー」とか言ってるわけですよ。
「おひとりさまならもっと少なくてもいいけどねー」て話も同じ話。
年金有りきです。
2千万円減額されるって話ではない。
今までの生活(もしくは理想とする生活)を維持するには足りなくなるから、足りない分は自分で貯めましょう。
と言う話と読み解けたんだけど、そうじゃないのか?とちょっと不安(^_^;
何はともあれ自分が本当に必要な額がわかれば、このような情報に惑わされることなく自分のペースで貯めていく・投資していくことはできると思う。
何も知らないからこそ「国が老後は2千万円用意しろって言った!」とビビるわけです。
そうじゃない。
情報自体は間違ってないけど、その情報が本当に自分に関係するのか?
関係するのであれば、そのまま関係するのか?それとも違う形で関係するのか?
情報は無いよりは有った方がいいけど、すべての情報を受け取る必要も無い。
必要な情報の取捨選択が必要になってくる。
でもそれもきちんと勉強しないとできないんだと思う。
勉強と言っても、学生のころのような勉強をする必要は無い。
自分に必要かどうかを見極めるだけ。
その「だけ」が難しいんだけどね。
これは年齢性別関係なく、今自分に必要な情報、今後の自分に必要な情報、自分の周りに必要な情報。
そう言ったものを選別する目を養うしかない。
私も当然これからその目を養っていきたいと思う。
そうすれば、噂に惑わされることなく、いらん情報に流されることなく、フェイクに騙されることなく、必要な情報を必要なだけ手に入れることができるんだと思ってます。
情報を入手しましょう。
その情報を精査しましょう。
そんためには勉強しましょう。
って話でしたー(^_^)
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